かいちゃん。

　娘がまだ２歳ぐらいの時。いきなりぐずりだして、「かいちゃんがない～。」
　は？もういっぺん言ってみて？「かいちゃんだよ、かいちゃん～！！（号泣）」いったいかいちゃんとはなんぞや。
　その時、一緒に保育園へ通っていた二男が通訳を買って出た。「お母さん、これだよ、かいちゃんって。」二男が取り出したのは、これ。↓
　　　　　　　　ｳｻｷﾞ

　これのどこが「かいちゃん」？！うさぎ→うかい→かいちゃん。どうやら娘はうさぎのことをずーっとこう呼んでいたらしい。さすが保育園でも家でも一日２４時間妹と一緒の二男。
　娘はしっかりと耳の折れたくたくたの「かいちゃん」を抱きしめて泣きやんだ。
　もともとこれは、私が学生時代に買ったもの。確かに一目惚れして買っただけあって、表情といい、形といい、捨てがたい魅力があるのだけれど、いつの間に実家からうちに来て、いつの間に娘のお気に入りになっていたのだろう。
　今じゃ、「うさぎちゃん」と呼ぶ娘に、「あんた、ついこの間までこの子のこと『かいちゃん、かいちゃん』って呼んでいたんだよ」と言っても「え～っ？なんで？？」ときょとんとしていますが。BR>
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